「いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方」

いいところをどんどん伸ばす 帝京高校・前田流 「伸びしろ」の見つけ方・育て方

前田 三夫
日本実業出版社
1540円
発売日 2022/7/15

【内容紹介】

  1. 高校野球界の生ける伝説、帝京高校の名将の初著作
  2. 普通の選手を「正しい努力」で成長させて、甲子園に導き、プロ入りさせる方法を包み隠さず公開する
  3. これまで見てきた選手論が豊富(大谷翔平、松坂大輔、山﨑康晃、とんねるず石橋貴明、芝草宇宙など)

【目次】

第1章 常に選手の成長を見守り続ける
「正しい努力」を積み重ねる/高校野球の監督のやりがいは、「選手が成長していくプロセス」を見続けられること/選手が成長していくプロセスで最も大切なのは、「指導者が見守り続けること」/謙虚な姿勢と考えを持たせることで、選手は大きく成長していく/指導者が最もやってはいけないのは「誤った自己流の指導」/帝京の選手の背番号とポジションが一致しなかった理由/<コラム>目標は「長嶋茂雄」のような野球選手だったが、甲子園出場は叶わなかった高校時代

第2章 人を「育てる」うえで最も大切にしたいこと
夏の甲子園大会がなくなったとき、選手たちはこうして逆境を力に変えた/「叱るとき」「ほめるとき」のタイミングはここにある/落ち込んでいる選手、伸び悩んでいる選手の指導法/レギュラー選手、控えの選手に対して見るべきポイント、かけてあげるべき言葉/苦しい練習のときこそ、指導者が選手を盛り上げていくべき/監督がベンチ内でいるべき場所とは/<コラム>コーチャーズボックスが私のレギュラーポジションとなった大学時代

第3章 選手との信頼関係なくして「育成」はできない
スピードガンでは確認できない「投手の能力」とは/早熟な選手ほどケガや故障と隣り合わせのことが多い/あえて短所に目を向けることも必要/バッティングで大切なのはこの2つを兼ね備えていること/今こそ徹底させたい「送りバントの重要性」/投手育成にあたって「やっていいこと」と「やってはいけないこと」/キャプテンを選ぶときの条件/<コラム>晴天の霹靂(へきれき)だった「帝京高校野球部監督就任」

第4章 「正しい厳しさ」と「誤った自主性」
なぜ、帝京は2012年を境に甲子園から遠ざかってしまったのか/「自主性」を重んじた指導のデメリット/選手は監督に依存するが、あくまでも主役は選手である/チームがバラバラになってしまったときの対処法/あえて厳しい練習を課す意味/「教育」と「自主性」、そのバランスの重要性/<コラム>部員がわずか6人しか残らなかった新人監督時代

第5章 50年の指導の中で感じたこと、学んだこと
指導者が間違いを犯したときは、素直に詫びること/緊張感を維持することは、簡単なことのようで一番難しい/関西出身の選手にあって、関東出身の選手に欠けているもの/春夏連覇が難しい2つの理由/野球だけでなく学校の勉強にも力を入れる理由/「3合メシ」に見る「食」のメリット。デメリット/<コラム>「これは」と思った選手は自らの足で探してスカウトした

第6章 「成長する選手」の特性
松坂大輔選手に見る、優れた選手に共通したランニングのフォーム/原口文仁から学んだ、「投手とコミュニケーションをとる姿勢」/中村晃と杉谷拳士から感じる、「プロで成長する条件」/高校時代、自己評価の甘かった山﨑康晃が「あの挫折」をきっかけに心を入れ替えた/線の細かった清水昇がヤクルトで大成した理由/野球を通じて自分の長所を知って大成した「とんねるず」の石橋貴明/私が監督として見てきた中で感じた「すごかった選手」/<コラム>「よそゆきの野球」で失敗したはじめての甲子園

第7章 甲子園で学んだ「本当の指導」
チームの課題を乗り越えるために、常に謙虚さと素直さを持つ/苦手や困難に向き合って乗り越えたとき、はじめて人は成長していく/名門校の監督からいただいた「ある金言」/ときに監督は「孤独になる」ことも必要/3年生が負けて終わったとき、あえて厳しい言葉を投げかける真意/監督は、負けから学んでいく姿勢がないと務まらない/<コラム>「野球」と「ベースボール」の共通点~メジャーリーグの野球を見て学んだこと~

おわりに
指導者は常に喜びと苦しみを共有し、乗り越えていかなければならない

あとがきに寄せて
常に目標だった「前田さん」という大きな山──日本大学第三高等学校 硬式野球監督 小倉全由

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