加来慶祐
竹書房
2178円
WBC日本代表不動のショート・源田壮亮(西武)、東京五輪野球金メダルの森下暢仁(広島)。二人に共通するのは大分生まれ、大分商業出身ということ。この大分商業は公立高であるが、他にも笠谷俊介、川瀬晃(共にソフトバンク)、川瀬堅斗(オリックス)など9年間で8人のプロ野球選手を輩出している。
送り出した監督がこの本の主人公、現在は佐伯鶴城で指揮を執る、大分商業前監督の渡邉正雄。なぜ渡邉監督は公立高校から次々とプロに選手を送り出すことができるのか?そこに迫った本なのだが、この渡邉監督が幼少期から問題行動ばかり起こす問題児にして、高校軟式野球部から日体大の硬式野球部に進むことなどから分かるように、相当変わった思考を持つ「宇宙人」なのだ。そんな宇宙人監督はどのようにしてプロ野球選手を輩出し続けているのかに迫った一冊。私自身が大分商業卒業生でもあるので読むのが楽しみ。
【目次】
第一章:突き抜けた野球人生/異能+異才の指揮官が誕生するまで
第二章:「宇宙人と異質な才能」との出会い/プロ野球選手となった教え子たち
第三章:プロ野球選手をいかにして育てたか/原石たちが覚醒した瞬間
第四章:独自のワールドを突き進む/強くなるための「思考法」
第五章:テレパシーが飛び交うグラウンド/選手を活かす組織作り
第六章:新天地で問われる真価/佐伯鶴城で目指す「2度目の古豪復活」
第七章:野球観を一変させた王者の存在/明豊と渡邉正雄
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