松永多佳倫
扶桑社
2310円
値段は高いが、これはちょっと面白そうだぞと野球本好きの嗅覚が疼いた一冊。ノンフィクションライターの長谷川晶一さんも広岡氏のノンフィクションを執筆中のようで大変楽しみにしているのですが、意表をついて先に松永氏が上梓。目次を見てみるとかつての選手、コーチ達の証言がベースになっている様子(書籍代が高いのは多くなった証言者への謝礼と取材交通費がかさんだからだと推察)。
私が初めて知った野球選手の名前が当時PL学園の1年生だった清原和博と桑田真澄だったならば、初めて知った監督の名前は広岡達朗だった。なぜならば『がんばれ!!タブチくん‼』に登場するそのキャラクターが強烈だったからw
そんな広岡さんももう92歳。黄金期を築いた西武の監督を退いた経緯、ロッテGMを2年で退いた経緯、川上哲治との確執はもちろん腹心だった森祇晶との確執など、知りたい話はごまんとある。そんな期待に応えてくれる一冊だと嬉しいな。
【証言者】
王貞治/黒江透修/水谷実雄/井上弘昭/大矢明彦/松岡弘/井原慎一朗/水谷新太郎/田淵幸一/江夏豊/石毛宏典/秋山幸二/辻発彦/工藤公康/渡辺久信
【内容】
プロローグ
第1章 呉〜早稲田大学編 〜六大学野球黎明期〜
第2章 読売巨人軍編 〜神様・川上哲治との確執〜
第3章 広島東洋カープ編 〜指導者としての第一歩〜
第4章 ヤクルトスワローズ編 〜“ぬるま湯球団”の改革と悲願の日本一〜
第5章 西武ライオンズ編 〜“現代野球”の礎を築く〜
第6章 千葉ロッテマリーンズ編 〜日本球界初のゼネラルマネジャーとして〜
エピローグ〜日本球界への遺言〜
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。