これまで読んできた野球本の中から特に印象に残った「ことば」、考えさせられた「ことば」などを紹介します。
特に夏の甲子園は投手1人では絶対にダメ。そこは言ってあげたい。甲子園もナイターにするとかでもいい。今の夏は平均40度近くなる。昔の伝統というけど、そんなの壊していかないと、野球界としてダメになる。
お客さんの問題もありますが、だってアマチュア野球ですよ。プロではない。見にきたくない人は来なくていい。収益が目的じゃないんだから。(菅野智之/読売ジャイアンツ)
【掲載されている本】
真夏の球譜(上)
(著者:神奈川新聞社/出版社:神奈川新聞社/価格:864円)
菅野がこんなに物事をはっきりという選手だとは知らなかった。
他にも甲子園が目前に迫った神奈川大会決勝戦で敗れた当時を振り返り、こんなことを言っている。
「正直早く終わって欲しいと思っていた。こんなに苦しいのは、早く終わってくれと。死ぬと思いましたもん。それくらい追い詰められていた。涙なんか出て来ない」
準々決勝以降、ほぼ1人で投げ、決勝前日には168球も投げていた。
「無理っすよ。投げられない。あんなに。球数もそうだし、ほとんど僕しか投げていない。神奈川の夏は最低2人いないとだめだし、選手生命を潰すことになる」
プロ野球トップレベルの投手の言葉には流石に重みがある。
今年の夏も、たった1人の投手が地方予選から甲子園の決勝までの道のりをたった1人で投げていたことは記憶に新しい。
「選手生命を潰すことになる」
そうならないことを、今は願うしかない。
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