
これまで読んできた野球本の中から特に印象に残った「ことば」、考えさせられた「ことば」などを紹介します。
「僕は生徒のことを、武器だとも商品だとも思っていません。(中略)
『この武器とこの武器があったら勝てる』というような考え方はしません。
それは教育者がすることじゃない」中井哲之(広陵高校 野球部監督)
【掲載されている本】
「補欠の力 広陵OBはなぜ卒業後に成長するのか?」
(著者:元永知宏/出版社:ぴあ/価格:1500円)
中学生のスカウティングに躍起になっている強豪高校は多いですね。
中学生自身がどこの高校で野球をやりたいか、どの監督から指導を仰ぎたいか選ぶのは自由です。
でも選ぶ側の高校、監督はどんな考えで中学生をスカウティングしているのでしょうか?
高校野球はあくまでも高校の部活であり、教育の一環のはず。
勝つため、優勝するため、甲子園に出るために「戦力」を集めるようなやり方はプロ野球と同じなのではないでしょうか?
それは教育と言えるのでしょうか?
中井監督はそんなことを問いかけているのだと思います。
能力のある中学生にはいろんな選択肢があっていいはずですし、もっとも良い条件の学校を選ぶ権利もあると思います。
一概にスカウティングが問題だということも難しいと思います。
それでも、「それは教育者がすることじゃない」という中井監督の言葉には色々と考えさせられてしまいます。
参考動画
本を読む限り中井監督ってとっても怖そうです。でも、映像を見ていると涙もろくて生徒思いのいい監督、先生のようですね。教え子たちが卒業後も頻繁にグラウンドに顔を出していることも納得です!
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