
これまで読んできた野球本の中から特に印象に残った「ことば」、考えさせられた「ことば」などを紹介します。
2004年、落合が監督に就任した頃、荒木雅博はまだ絶対的なレギュラーでもない8年目を迎えた中堅選手だった。
秋季キャンプを見て体力とスピードがある選手ということを把握し、レギュラーで起用する青写真を描いていたと言う。
どんなに練習で技術を磨いても、それを実戦でフルに発揮するのは簡単なことではない。
なんとか荒木に殻を破らせたい。だから荒木が試合でも思い切って走れるような背中を押す言葉が必要だった。
それが「アウトになってもいいから走れ」だった。
荒木雅博は落合政権発足からセカンドで不動のレギュラーとして起用されると、6年連続30盗塁以上、球団記録となる369盗塁を達成。ドラゴンズ史上に名を残す選手となった。
余談だが先日放送されたラジオ番組の中で、落合はリスナーからの「監督在任中で最も欠かせなかった選手は?」との質問に、野手では荒木の名前を挙げている。
【掲載されている本】
「決断=実行」
(著者:落合博満/出版社:ダイヤモンド社/価格:1500円)
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