【発売情報】「プロ野球『経営』全史 球団オーナー55社の興亡」(2021/9/29)

中川右介
日本実業出版社
1980円

球団経営を担ってきた企業と経営者の興亡を描く、選手の出てこないプロ野球史85年。
長嶋も江夏も、イチローも大谷も登場しない、オーナー企業の視点から描く日本プロ野球「経営」全史!

プロ野球草創期から21世紀までの球団オーナーの流れは、戦前・戦中・戦後復興を経て、高度成長、バブル膨張・破裂、平成から令和への日本経済のダイナミズムそのもの。それをたどることで、この1世紀弱の日本社会の歴史も見えてきます。

◆プロ野球85年を「経営」の視点で描く大河的通史
1936年から歩みを始める日本プロ野球の歴史は85年。その間、球団オーナーとなった会社(個人も含む)は55社にものぼります。
草創期の鉄道、新聞から、戦後の映画、食品、流通小売、そして21世紀に入ってからのITベンチャーまでの流れは、日本経済の構造変化と産業交代の姿そのものです。

もちろん、各球団のストーリーには、経営史に名を残す名経営者、名物経営者も数多く登場します。草創期から変わらぬ球団がある一方で、1年に満たずに撤退したオーナー企業もあり、撤退しても元気のある会社、倒産する会社、意外なところでつながってくる会社もあります。
日本の会社の栄枯盛衰を描いた経営・ビジネス書としても読みごたえがあります。

とはいえ、本書はプロ野球本です。長嶋の天覧試合ホームラン、江夏の二十一球、甲子園のバックスクリーン三連発といった名シーンは出てきませんが、各球団オーナーの動向を時間軸に沿って追いながら、チームの年度別の観客動員数、順位、にも逐次言及し、世間を揺るがせた「あの事件」(「空白の一日」など)さまざまな事件にも触れます。

「膨大な資料の中から埋もれていた史実を掘り起こし、歴史に新しい光を当てる」というスタイルで、歌舞伎、音楽、芸能、映画、マンガなどのジャンルで旺盛な執筆を続ける著者のテーマの一つが「プロ野球」です。
特に阪神タイガースものは他の追随を許さない人気作ですが、本書は「経営」という切り口でプロ野球史を丸ごと取り上げた超意欲作です。

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