夢の途中~星野仙一監督と41年

早川実、梅田香子他
MM Company
779円(Kindle)

星野仙一監督のもと、広報担当、投手コーチ、ファームディレクターとして第一次、二次政権を、楽天でもスカウトとして長年にわたり支え続けた「番頭役」が、現役時代の出会いから突然の別れまで41年にわたる「熱将」との日々を回想する待望の一冊。

1976年、当時26歳の「子連れルーキー」として中日ドラゴンズに社会人野球から入団した早川実は、入団1年目の開幕直後、2日連続でリリーフに立ち、味方打線の逆転打により2勝をマークする。この時点でまだ1勝だったエースの星野仙一から「俺よりも勝っとるやないか」と声をかけられたのが41年に及ぶ交流の始まりだった。
結局、プロ通算勝利はこの2勝だけで、4年で戦力外となり打撃投手兼用具係に転じた早川を、1986年オフ、中日の新監督に就任した星野は広報担当兼投手コーチ補佐に起用する。
そこから始まったのはまさに激動の日々。「世紀のトレード」で獲得した落合博満の入団、プロ初登板で巨人を相手にノーヒットノーランを演じた近藤真一、1988年の初優勝、突然の病に襲われた夫人を介護するための勇退、再登板と愛妻の死を乗り越えての二度目の優勝、世間を驚かせた阪神監督への転身、無念の結果に終わった北京五輪、楽天監督就任と東日本大震災、そして開幕から24連勝の快挙を成し遂げたエース田中将大を擁してリーグ優勝を果たし、日本シリーズでは宿敵巨人と第7戦までもつれ込む激闘を繰り広げた末、地元仙台でついに現役、監督時代を通じて初の日本一を達成する。
翌2014年を最後に星野は監督を勇退し、球団副会長に就任。早川はスカウトとして則本昂大、松井裕樹ら次世代を担う逸材を獲得する。
2017年、星野は晴れて野球殿堂入りを果たし、同年末に東京と大阪で記念パーティーが開催されるが、翌2018年の年明け早々、衝撃的なニュースがもたらされる…。

【主な内容】
★楽天からの赤紙(2011年9月) 
☆「召集令状」
☆アジェンダとは? 
★第一期中日監督時代(1989年秋~91年)
☆仙さんとの出会い
☆ドラゴンズの監督就任
☆世紀のトレード
☆門限と罰金
☆チーム改革
☆近藤真一のデビュー
☆信号とシューマイ
☆落合博満という男
☆鉄拳制裁
☆山本昌の成長
☆札幌でのミーティング
☆巨人とのトレード秘話
☆スカウトへ転身
☆荒木雅博をドラフト1位
☆投手コーチとして
★第二期中日監督時代(1995年秋~2002年)
☆野口のノーヒットノーラン
☆怒らなくなった第二次政権
☆ナゴヤドーム元年
☆ファームディレクターへ
☆二度目のリーグ優勝
☆監督解任
★阪神時代(2001年秋~2010年) 
☆島野コーチと阪神へ
☆阪神の監督として
☆北京五輪での敗退
★楽天時代(2010年秋~2018年1月4日)
☆則本の入団
☆ついに日本一
☆与田剛の星野イズム
☆団魂の世代
☆生前葬
☆夢の途中

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