これが2021年上半期の「野球本」最強打線!
■1番センター 「オレたちのプロ野球ニュース」
長谷川晶一/新潮社/781円
76年から94年まで、18年間にわたってお茶の間にプロ野球の魅力を伝え続けた『プロ野球ニュース』。初代キャスターを務めた佐々木信也氏をはじめ、番組に携わった多くの人達の証言を集めた一冊。当時の彼等の「野球報道に革命を起こす!」という気概と熱が伝わってきます。そして何よりも読んでいて昭和の古き良き時代のプロ野球が蘇ります。
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■2番セカンド 「稼ぐ!プロ野球」
喜瀬雅則/PHP研究所/1045円(Kindle:950円)
セ・リーグの球団ビジネスは巨人戦の放映権頼み、巨人戦の恩恵に預かれなパ・リーグの経営はどこも厳しく……そんな時代を知らない若いプロ野球ファンも多いかもしれません。この本『稼ぐ!プロ野球』では、著しく進歩した各球団の最新球団ビジネスの事例が豊富に紹介されています。
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■3番ショート 「甲子園の名参謀」
大利実 (他)/竹書房/1980円(Kindle版:1980円)
強い高校、黄金期を築く高校には優秀な参謀がいるー
そんな参謀達にスポットを当てた一冊。
登場するのは横浜高校で松坂大輔を育て参謀として春夏連覇に導いた小倉清一郎をはじめ、日大三校・三木部長、作新学院・岩嶋部長、海星(三重)でアドバイザーを務める葛原氏、聖光学院・横山部長、花咲徳栄・村上部長といった顔ぶれ。今年の夏はどんな名参謀が現れるでしょうか?
■4番キャッチャー 「遺言 野村克也が最期の1年に語ったこと」
飯田絵美/文藝春秋/1980円(Kindle版 1800円)
ノムさんの死を商売にするの、もう止めようよ……
そんな風に批判的に受け止めていたのですが、読んでびっくり!とても面白い!最愛の妻に先立たれ生きる気力を失い、自分の人生で何を遺してこれたのか疑問を抱くようになった老将をヤクルト時代からの番記者が励まし、支えた最後の1年の物語。
「あとがき」の最後の一文に心が震えました。
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■5番ピッチャー 「沢村栄治 裏切られたエース」
太田俊明/文藝春秋/1155円(Kindle版:1100円)
現在の大谷翔平と同じ年齢、27歳で戦死したプロ野球”第1世代”のスーパースター沢村栄治。
普通の若者と同じように恋をして、家庭も持った沢村。長女が生まれたわずか三ヶ月後に二度とは戻ってこない、三度目の戦地へ赴くことに——。
なぜ沢村は三度も戦地に行かねばならなかったのか?なぜ「野球を憎んでいます」と書き遺したのか?
毎年100名ほどの新人選手がプロ野球の世界に足を踏み入れますが、この本を全員に読んで欲しいなと思った一冊。
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■6番ライト 「監督からのラストレター 甲子園を奪われた君たちへ」
タイムリー編集部/インプレス/1320円
帯の裏には手紙から抜粋されたこんな印象的な言葉が並んでいます。これを読むだけでもどんな内容の本なのか、伝わるのではないかと思います。
・「お前らの人生、まだ1回裏」(おかやま山陽 堤尚彦)
・「よくやった。君たちと一緒にやれてよかった」(前橋育英監督 荒井直樹)
・「君たちは、”可哀想な3年生”ではない。”たくましくなった3年生”だ」(慶應義塾監督 森林貴彦)
・「辛い経験をするほど、人は優しく、強くなれる。意味のない経験なんてない」(広陵監督 中井哲之)
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■7番ファースト 「戦士の食卓」
落合博満/岩波書店/1650円
グルメ漫画『美味しんぼ』の主人公・山岡士郎のように饒舌に食のウンチクを語る三冠王。そして「ロッテの若手選手を養子に迎え入れる計画があった」と衝撃のカミングアウトをする信子夫人。野球の話は少なめですが読む価値の高い一冊。
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■8番レフト 「人間性も野球も“日本一”星稜中学校野球部の最強チームづくり」
田中辰治/ベースボール・マガジン社/1760円
中学軟式野球日本一7度の監督が語る、軟式と硬式の違い、部活とクラブチームそれぞれの良し悪し。練習はとても厳しそう。しかし、バドミントン、卓球、バスケ、トランポリンなど様々な競技を取り入れて色んな体の動かし方を経験させ、全員が複数ポジションを守れるように左利きでもショート、キャッチャー含めて一通り守らせてみるなど、その後のステージでも活躍できる土台作りにも力を入れている事にとても共感を覚えました。学びの多い一冊です。
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■9番サード 「ベイスターズ再建録 『継承と革新』その途上の10年」
二宮寿朗/双葉社/1760円
変革のまっただ中にいた、大洋時代からのスタッフ、TBS時代からのスタッフ、DeNAからやってきたスタッフ、買収された横浜スタジアムのスタッフ。彼等が1つの組織に融合し、長期低迷していた球団を「チケットが取れない人気球団」に変貌させた、奮闘の記録。
中畑清の男気にもグッときました。
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