持丸修一
竹書房
1980円(Kindle版 1980円)
かつて“鬼の持丸”と呼ばれた男が、約50年に及ぶ指導者人生で辿り着いたのは、「選手たちを信じる」ことだった。
「高校野球は子どもがやるもの」という信念のもと、2015年夏はほぼノーサインで戦国千葉を制覇。
竜ケ崎一、藤代、常総学院、専大松戸、率いた4校すべてを甲子園に導いた名将の、信頼を育む指導論
著者は、以下のように述べている。
ありがたいことに、指導した4校すべてで甲子園に出場することができた。
なぜ、すべての学校を甲子園に導くことができたのか――。
本書では、竜ヶ崎一、藤代、常総学院、専大松戸におけるチーム作りを振り返りながら、高校生の心を育むために実践してきた指導法や、生きるうえで大事にしてきた格言や考え方を紹介していきたい。
若い人たちからすれば「時代が違う話でしょう」と感じることもあるかもしれないが、長く生きてきた年長者の言葉として、受け止めてもらえるとありがたく思う――本文より
・大学時代に出会ったのちの名投手コーチ・小谷正勝氏
・指導者人生を変えたコーチの金言――選手を使ったのは誰なんだ?
・名将・木内幸男を抜きにしては語れない野球人生
・木内マジックとは何か――?
・天狗にも生意気にも謙虚にもなれる甲子園
・フルカウントからの奇策で常総を下す
・インコースを攻められなければ常総打線は抑えられない
・夏を見越してあえて負けた春
・自宅の庭で燃やした20数冊の野球ノート
・1点差試合に見る常総学院の強さ
・甲子園に行けなかったからダメなわけではない
・投手力だけでは夏の千葉は勝ち抜けない
・千葉に来てから気を配ったブロックサイン
・人の心は騙せても自分の心は騙せない
・ホームランを打った主軸打者を怒った理由
・優勝のたびに「信じる力」の大事さを実感
・選手を育てる極意など存在しない
・エースや4番こそ厳しく叱る
・美馬学 「このボールならプロに行けますか?」と聞いてきた男
・上沢直之 入学時から「何があってもプロに行かせる!」と指導
・高橋礼 高3夏ベストボールでサヨナラ負け
・人の価値観は違うのが当たり前
・周りではなく、自分自身の意識を変える
・監督生活の終わり方
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