
これまで読んできた野球本の中から特に印象に残った「ことば」、考えさせられた「ことば」などを紹介します。
プロ野球界では、よくコーチが腕を組みながら選手と話している場面を目にするが、これは避けたほうがいい。
ただでさえ選手から立場が上だと思われているうえに、腕を組んでいると、より威圧感を与えることになる。腕を組むのは「防御の姿勢」というか、ガードを固めているような印象を与える。相手は「心を開いています」「あなたのことを受け入れます」とは感じないだろう。萎縮させるだけだ。
(吉井理人/日本ハムファイターズ投手コーチ)
【掲載されている本】
「吉井理人 コーチング論: 教えないから若手が育つ」
(著者:吉井理人/出版社:徳間書店/価格:1458円 Kindle版:1312)
野球の世界は他のスポーツよりも「上意下達」「トップダウン」「絶対服従」というイメージが強いですよね。
そんな環境の中で、監督やコーチに腕を組んだ状態であれやこれや言われてしまうと、選手たちは「は、はい!」としか言えない気がしますよね。
吉井コーチは、同じように威圧的に感じられないように選手の真正面に立って話さず、斜め前くらいの位置で話すように心がけているそうです。
選手との会話ひとつにもこれだけ心遣いができている吉井コーチ、素晴らしいですね。
若手投手が次々と活躍している日本ハムの秘密はこんなところにもあるのかもしれないですね。
少年野球の監督やコーチの皆さんに読んでいただきたい一冊です。
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