野球監督 日米150年史 第45巻:栗山英樹〜国立大出身第1号監督の “試行錯誤”と“紆余曲折”の日々

・海里龍馬
・野球文明研究所
・99円(Kindle)

第45巻では栗山英樹がNPB監督編のフィナーレを締めくくる。

2012年、日本ハムの新監督に就任した栗山は1990年に現役を引退したあと、一度もプロの指導者を務めることなく、21年間野球評論家・解説者、スポーツキャスター、大学教授などを歴任した異色の経歴の持ち主だった。

経験のなさに加え、前年までファイターズ投手陣の屋台骨を支えてきたダルビッシュ有がポスティングシステムでメジャーリーグへ移籍し、ドラフト1位で指名した菅野智之にも入団を拒否され、新監督の前途は多難化と思われたが、逆に「師匠」を持たず、プロ野球界で幅を利かせる「学閥」にも属さないしがらみのなさから生まれる自由闊達な発想でチームに新風を吹き込み、就任1年目にしてリーグ優勝を成し遂げる。

そして2012年にはドラフト1位で獲得した大谷翔平の「二刀流」を現場の責任者として演出し、二人三脚で壮大な実験に挑むと、大谷は最多勝、ベーブ・ルース以来となる「二ケタ勝利・二ケタ本塁打」の同時達成、そしてMVP受賞など空前絶後の成功を次々と納め、2016年には日本一に輝き、彼らの壮大な実験は最高の形で実を結んだ。

【主な内容】
第13章 栗山英樹〜国立大出身第1号監督の“試行錯誤”と“紆余曲折”の日々
・ダルビッシュ移籍、菅野入団拒否のハンディ背負うも就任1年目でリーグ優勝
・「徒弟制度」「学閥」からの解放と「三原脩」が自由闊達なアイデアの源泉
・空前絶後の壮大なる実験〜大谷翔平の「二刀流」挑戦
・豊富な読書量に裏打ちされたコミュニケーション能力

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