「つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論」(2023/6/28)

辻発彦
ベースボール・マガジン社
1760円

【読みたい度:★★★☆】

中日ファンとしては、辻さんといえば中日の二軍監督時代が印象深いです。ベンチで選手に「○ね!」などの暴言を吐き激しく叱責した某コーチに対して、正義感から「そんな言い方はないんじゃないですか!」とつかかった選手がいたそうですが、翌日辻監督はコーチは不問、突っかかった選手のみを謹慎処分にしたと言われています(その選手は翌シーズンにトレードに出されました)。ですので私の中で辻さんの印象はよくありません。ですが、この本を本屋でパラパラめくってみたら、案外面白かったです(笑)。

【内容紹介】

埼玉西武ライオンズを生まれ変わらせた、我慢の采配に秘められた真実。
波乱万丈の自身の野球人生を振り返りながら、読むと元気になる「85のじつ話」で構成した埼玉西武ライオンズ監督退任後、初の著書だ。
2017年、前年まで3年連続Bクラスの埼玉西武ライオンズ監督に就任。相次ぐ主力選手の移籍を乗り越え、選手目線のコミュニケーション術と我慢の采配で、初年度から2位の後、リーグ連覇と鮮やかにチームを生まれ変わらせた。
現役時代は西武ライオンズ黄金期の不動のセカンドであり、1993年には首位打者と攻守で活躍した。笑顔が多かった指揮官時代とは真逆だが、当時の異名は「笑わない男」。グラウンドでは試合でも練習でも、常に厳しい表情で妥協なきプレーを見せた。
尋ねると、それは「鎧を着ていたから」だという。そして、その分厚い鎧を監督最終年の2022年には完全に脱ぎ捨て、野球を心の奥底から楽しんだ。
「選手・辻発彦」は、なぜ分厚い鎧を着たのか、「監督・辻発彦」は、なぜその鎧を脱ぎ捨てることができたのか。
ユニフォームを脱いだ笑顔の指揮官が明かす、自分らしく、あるがままの監督像を作り上げるまでと、これから。

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