【発売情報】「一九一五年夏 第一回全国高校野球大会 ―幻のグラウンドの第一号アスリートたち」(2021/6/26)
坂夏樹
さくら舎
1760円
近代スポーツ誕生! 汗と涙と笑いのドラマ!
「もしも豊中運動場がなければ、夏の甲子園大会も、春のセンバツ大会もなかったかもしれない」――。1913(大正2)年、現在の大阪府豊中市にオープンした豊中運動場は高校野球発祥の地だ。東西150m、南北140m、学校の校庭並みのこの運動場で、1915(大正4)年に第1回高校野球大会(全国中等学校優勝野球大会)が開かれた。ラジオもテレビもなく、移動は列車で昼夜揺られたこの時代、全国統一の野球ルールはまだなく、応援はたいてい大乱闘になった。参加校は10校だったが、日本一を決める全国大会は野球人気に火をつけ、その後の隆盛をもたらす。
高校野球だけではない。高校ラグビー、高校サッカー、陸上競技、バレーボール、バスケットボールと、日本初の大会はみな豊中で開かれた。輝かしい歴史にもかかわらず、豊中運動場の存在はほとんど忘れ去られてしまった。わずか9年間の存在だった幻のグラウンド・豊中運動場。日本近代スポーツの原点だったその歴史とアスリートと観客たちの情熱と奮闘のエピソード! !
【本書の内容】
第一章 高校野球ここに始まる
第二章 東洋一の総合グラウンド誕生
第三章 高校ラグビー・サッカー発祥の聖地
第四章 日本初の陸上選手権を開く
第五章 豊中から世界が見えた
第六章 スポーツを文化に育てる
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