・「キャッチボール」製作委員会
・朝日新聞出版
・648円
内容紹介
イチローが、バッティング理論だけでなく、人生観を、野球を知らない初心者にも分かりやすく語ります。
例えば、道具へのこだわり。道具係に任せずに、自分で丁寧にグラブを手入れしながら使うのは、練習したことを「体に記憶させるため」。太いバットだとヒットが打てるのは「勘違い。太いと当たってはいけない場所に当たる可能性があり、そのぶんミスショットが増える」という。
スランプを脱出するきっかけは、ホームランやヒットを打つことでもなく「セカンドゴロ」で、「凡打をして、その凡打の理由が分かったとき」の感覚こそ大切だそうだ。
また、糸井重里の「お金ってなんですか?」の質問に対して、しばし沈黙したイチローは、少年時代にすごく小さい家に暮らしており、ともだちを呼ぶことさえできなかったエピソードを語った。あの家で育ったことは「神様のプレゼント」であり、何十億もらおうと「千円は千円」という金銭哲学を披露する。
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