中日の新監督がOBの与田剛に決まりました。
「外様監督でもいいじゃないか派」と「監督はOBにすべき派」。もはや中日球団の団体芸とも言うべき「派閥抗争」がスポーツ新聞を賑わせましたが、軍配は「OBにすべき派」に上がったようです。
しかし、30代より下の中日ファンにとって与田剛は「だれ?」「中日OBだったの?」というレベルの認知度だと思います。
OBに強くこだわった割には待望論久しい立浪和義でもなければ山本昌でも山﨑武司でもなく、与田なのです。その斜め上の人選に古くからの中日ファンはさぞズッコけたことでしょう。
さて、そんな与田監督の通算成績を振り返ってみると、プロ10年間で活躍したのは鮮烈な印象を残した1年目を含めたプロ入り3年目まで。実働ほぼ3年です。太く短くってやつですね。にも関わらず引退後は「一流プロ野球選手だった証」でもあるNHKの解説者に就任。またSAMURAI JAPANや楽天でも投手コーチを務めるなど、引退後の経歴だけを見れば名球会クラスと遜色がなく、プロ野球の監督に就任するにふさわしい経歴を備えていると言えるかと思います。
さてそんな与田監督はこれまで5冊の本を出しています。この本から与田監督は現代社会では欠かすことのできない、「判断力」「セルフブランディング力」「モデルチェンジ力」「鈍感力」「開き直り力」という5つの力を備えていることがわかりました。
以下、解説させていただきたいと思います。
「消えた剛速球―157キロで駆け抜けた直球人生」
・ベストセラーズ
・3800円(中古)
・発売日:2001/7
ネームバリューがあるうちに自伝的な本を出しておけばある程度は売れるだろう。という冷静な「判断力」
「与田剛のメジャーリーグ剛球解説」
・NTT出版
・1円(中古)
・発売日:2008/3
古巣のNTTとの強い結びつきを遠回しに匂わせるさりげない「セルフブランディング力」
肩幅と直球だけじゃないんです、僕は理論派なんです!という「モデルチェンジ力」
「お前は中継ぎじゃなくて抑えだろうが!」というツッコミを気にしない「鈍感力」
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