
稙田龍生
竹書房
1980円
金属バット全盛の今だからこそ、イレギュラーマットや連続27アウトノックでアウトを取るための実戦的守備を鍛え上げる。
藤原恭大選手、根尾昂選手らを擁して「史上最強世代」と呼ばれた大阪桐蔭に、年間唯一の黒星を付けた日本一の守備力で頂点を狙う、超ディフェンシブベースボール論!
著者は、以下のように述べている。
「稙田龍生の野球」の幹をなし、社会人時代から追求し続けてきた「守り勝つ野球」をさらに突き詰めていった結果、創成館=ディフェンシブベースボールというチームのスタイルが徐々に形となり、その後に九州大会連続出場、さらには8年間で6度の甲子園出場にも繋がっていったのだと断言していい。
また、創成館が神宮大会や甲子園で結果を残していくたびに、私の野球観や組織づくりに対して多くの関心を寄せられるようになった。そこで今回は、私自身の指導論および指導手法を書籍にまとめて伝えることによって、野球はもちろん他競技の指導者に対して、指導力の向上と選手の競技力向上を提議していこうと考えた。
創成館に関心を持っていただいているファンの方々には、より深く我々のことを知っていただき、応援していただくきっかけにもなればと思う――本文より
【目次】
・はじめに
・第一章 創成館、台頭の道のり
長崎県制覇までの軌跡
・第二章 波乱万丈の野球人生 山あり谷あり。
「なにくそ魂」で奇跡を連発
・第三章 牽引力はこうして作られた
勝利に近づく人材育成、組織強化
・第四章 守り勝つ野球
日本一のディフェンシブベースボール
・第五章 「守り勝つ」ための練習法
実戦的練習の積み重ねが「鉄壁」を作る
・終 章 創成館野球部が進むべき道
奪われた甲子園、今こそ真価が問われる時
・おわりに
【著者プロフィール】
稙田龍生(わさだ・たつお)
1964年生まれ、大分県出身。別府大附属高校(現・明豊)卒業後は、4年間のブランクを経て社会人野球の九州三菱自動車へ。
内野手として活躍し3年目に主将、5年目に選手兼コーチとなり、その後1999年に35歳で監督に。
日本選手権には2度出場してベスト8にも導いた。その後2008年秋から創成館の監督に就任。
幻となった2020年のセンバツも含め、これまで春夏6度の甲子園出場を果たし、2018年はベスト8。
2017年の明治神宮大会では、「史上最強世代」と呼ばれた大阪桐蔭に年間唯一の黒星を付けて準優勝にも輝いた。
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